【ロシア製スーパーカーの謎…マルシャ】
ロシア製スーパーカーの謎…マルシャ
6日、スイスで開幕したジュネーブモーターショー12。フィンランドのバルメットオートモーティブのブースには、ロシアのマルシャ(MARUSSIA)の新型スーパーカー、『B2』が展示され注目を集めた。
マルシャは、ロシアの新興メーカー。2008年に『B1』を発表し、スーパーカー市場へ参入した。B1はコスワース製の3.5リットルV型6気筒ガソリンエンジンをミッドシップに搭載するスーパーカー。そのデザインは、フェラーリの影響を受けたものだ。
同社はスーパーカー第2弾として、2009年9月のフランクフルトモーターショー09で『B2』を発表。開発には、ルマンやFIA GT選手権で活躍した元レーシングドライバー、ニコライ・フォメンコ氏を起用した。前作のB1とは異なり、危険な香りすら漂うアグレッシブなルックスが特徴だ。
B2はコスワース製3.5リットルV6を搭載し、最大出力は300ps、360ps、420psの3種類を設定。1100kgの軽量ボディとの組み合わせで、0-100km/h加速3.2秒という優れたパフォーマンスを実現する。
そんなマルシャのスーパーカー、B2が、ジュネーブモーターショー12の会場において、フィンランドのバルメットオートモーティブのブースに展示されたのはなぜか。その理由は、B2の生産が、バルメットオートモーティブに委託されることになったからである。
バルメットオートモーティブは、古くはスウェーデンのサーブから、サーブ『90』や『900カブリオレ』を受託生産。最近では1997年から、ポルシェから『ボクスター』の生産の一部を受託している。
マルシャは、バルメットの受託生産のノウハウを高く評価。価格10万ユーロ(約1100万円)のスーパーカー、B2をフィンランドで2012年末から生産する計画だ。
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